bzip2 と libbzip2
bzip2ってなに?
bzip2はフリーで入手できる,特許フリー(下記参照)で高品質なデータ圧縮ソフトです.ファイルの圧縮においては,知られている手法の中で最良なもの(PPM系の統計的圧縮)に比べて,通常高々10%から15%程度しか性能に差がないのに対し,圧縮で約2倍,解凍で約6倍高速になっています.
最新版は 1.0.3で,2005年2月15日に発表しました.
私にbzip2を使う理由は?
- 圧縮性能がいいですよ.すなわちより多くのデータがあなたの溢れるほどいっぱいになったディスクドライブや,配布CDや,バックアップテープや,Zipディスクなどに入れます.また/あるいは,電話代やお客さんのダウンロード時間や長距離ネットワークトラフィックなどを節約することができます.bzip2は,世界で一番高速な圧縮ソフトではないものの,大体の実用にはまだまだ十分速いです.
- オープンソース(BSDスタイルのライセンス)です.また,私が知っている限りで,特許フリーでもあります.(私の知識に限っての話.全部の特許を調べることができませんから,これについて無保証です.自分の責任で.)従ってあなたが好きのように利用できます.もちろんソースコードは配布ファイルに入っています.
- メディアエラーからのデータ復元を(限定的ながら)サポートしています.バックアップテープやディスクからエラーの入っている圧縮データを復元しようとする場合,bzip2がファイルの壊れていない部分を解凍できる可能性があります.
- 使い方がすでに分かっているでしょう.bzip2のコマンドライン・フラッグがGNU Gzipに似っていますから,gzipが使えるなら,bzip2も使えるでしょう.
- 移植性が非常に高いです.ANSI Cのコンパイラさえあれば32も64ビットのマシンでも使えます.配布ファイルは無修正にUnixとWin32システムでコンパイルできるはずです.前のバージョンは,ほぼ難なしにかなり数の変わったシステムや素晴しいシステムに移植されています.
- (現在,2005年始め頃)ほかの人もみんな使っていますから.
コードはプログラミング・インタフェース付属のライブラリの形でまとめられています.bzip2プログラム自体はライブラリの1つのクライアントに過ぎません.自分のプログラムにこのライブラリを取り組み,直接.bz2ファイルを読み書きしたり,あるいはただbzip2アルゴリズムを使ってメモリ上でデータを圧縮したりすることができます.
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